12/16(土)より、角川シネマ有楽町他全国ロードショー
絶対にあきらめない。
NYタイムズ ベストセラー・ノンフィクション第一位 映画化! 原因不明の病と闘った一人の女性と 生きる希望をつないだ家族の感動の実話。
クロエ・グレース・モレッツ トーマス・マン リチャード・アーミテイジ ジェニー・スレイト with キャリー=アン・モス and タイラー・ペリー 監督:ジェラルド・バレット 配給:KADOKAWA
©2016 ON FIRE PRODUCTIONS INC.
原題:Brain on Fire主な症状は、感情がコントロールできなくなり、幸福と絶望を行き来し、周りの人々に人間性が崩壊したかのような毒舌を吐く。やがて昏睡に陥りそのまま死に至ることもあるという。大ヒット映画『エクソシスト』の悪魔にとりつかれた少女リーガンを思い出してほしい。彼女のモデルになった実在の少年は、実はこの病の典型的な症例だったと指摘されている。
2009年にこの病にかかった、ニューヨーク・ポスト紙の記者であるスザンナ・キャハランが、壮絶な闘病の日々を、医療記録や家族の日誌などから再現したノンフィクションを発表。彼女も医師から原因不明と見放されたが、決して諦めなかった両親と恋人の尽力で、遂には人生を取り戻す。スザンナと家族の闘いに感銘を受けたオスカー女優のシャーリーズ・セロンがプロデュースに乗り出し、『キック・アス』で大ブレイクを果たしたクロエ・グレース・モレッツを主演に迎え、全米で大ベストセラーを記録した衝撃の実話の映画化を実現させた。
スザンナを演じるのは、ファッションやライフスタイルでも、全世界の女性たちから熱い注目を浴びるクロエ・グレース・モレッツ。かつてない迫真の演技で、女優としての劇的なステップアップを成し遂げた。娘への盲目的な愛情が観る者の心を揺さぶる父親には、『ホビット』シリーズのリチャード・アーミティッジ。
監督は、シャーリーズ・セロンが過去作からその才能を見抜き、自ら原作を送った新鋭ジェラルド・バレット。「この映画が誰かの命を救いますように」と願い、事実に忠実であることを何より大切にしたと語る監督の意志をリアルな映像で支えた撮影は、『はじまりのうた』『シング・ストリート 未来へのうた』のヤーロン・オーバック。
目覚めぬ娘を信じ続けた両親、絶対にあきらめないと誓った恋人、彼らに突き動かされた医師たち──愛から生まれた希望と勇気の強さと美しさを描く感動の実話。そんな中、父(リチャード・アーミティッジ)と母(キャリー=アン・モス)が、バースデイ・パーティを開いてくれる。二人は離婚していたが、娘のスザンナを通して良好な関係を築いていた。それぞれのパートナーとスティーヴンに囲まれて、ケーキのキャンドルを吹き消そうとした時、スザンナは初めて体調の異変を感じる。皆の声が遠のき、めまいを覚えたのだ。
ところが、スザンナの体調は、日に日に悪化していく。視界が揺れ、会話も聞き取れず、夜も眠れなくなり、締め切りを破るだけでなく綴りや文法までミスしてしまう。やがて手足が麻痺するようになり、病院で診察を受けるが、検査結果はすべて異常なしだった。
今度は突然、激しい痙攣の発作を起こすようになるスザンナ。両親に付き添われて精密検査を受けるが、やはり異常はない。そうこうするうちに、劇的な幸福感に包まれてはしゃいだかと思うと、その直後には深い絶望感と被害妄想が沸き起こって周囲の人々を罵倒するようになり、会社の上司はもちろん、両親さえも手に負えなくなってしまう。
あと3日間の観察で変化がなければ、精神科へ転院させると宣告する医師たち。期限が迫るなか、一人の医師がスティーヴンの“ある言葉”に突き動かされるのだが──。